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サケヨメのブログ

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平成28酒造年度 金沢国税局酒類鑑評会 優等賞発表

日本酒は冬の寒い時期に造られます。
だいたい10月頃から4月頃までで、
もうそろそろお仕舞です。


北陸三県の酒蔵の今年造った新酒の品質を評価する鑑評会が金沢国税局で行われました。なんで国税局かというと、明治時代にさかのぼり、日本酒を造るうえで腐敗や劣化があると、安定した酒税を確保できないため大蔵省の管轄下に国立醸造試験場が作られたことに因ります。


当時は国家歳入の酒税が占める割合は高く、明治30年には酒税が33.0%にも達していました。

因みにその頃の酒蔵は16000カ所。
昭和45年には3500、平成26年は1225カ所に。

日本酒の課税数量は昭和45年は1,600千kl、平成26年は555千klです。ここ44年でそれぞれ1/3になりました。


石川県の酒蔵の優等賞はこちら
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《石川県 吟醸の部 7蔵》 

やちや酒造
加越
鹿野酒造
宗玄
菊姫
小堀酒造店
中村酒造

《石川県 金沢酵母吟醸の部 7蔵》 

やちや酒造
加越
清水酒造店
白藤酒造店
菊姫
小堀酒造店
車多酒造

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※「吟醸酒」とは、玄米を精米歩合60%以下に磨いて、低温でゆっくりと醸造するいわゆる吟醸造りをした清酒です。原料米の処理、酵母の選定、麹造り、発酵から貯蔵・びん詰・出荷に至るまで、高度な技術により管理されており、果実のような芳香を醸し出す清酒の芸術品というべき高い品質を備えています。

※本鑑評会でいう「金沢酵母」とは、過去に金沢国税局で酒造用優良酵母として分離され広まった経歴のある酵母のことで、その特徴として落ち着いた芳香があり、なめらかでふくらみのあるキレの良い味わいの酒を醸(かも)し出すと言われています。金沢酵母のみを用いて醸造した吟醸酒が「金沢酵母吟醸の部」に出品されています。

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# by sake-ohzawa | 2017-04-20 10:38 | 日本酒

桜の開花宣言まもなく

今日はお天気もよく、兼六園周辺の桜もかなりつぼみが膨らんでいました。市内でも早く咲く金沢城黒門下の黒門緑地の桜は三分咲きほど。
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金沢気象台がある合同庁舎の標準木を見てきましたら、五輪ほど咲いていましたので開花宣言はもう時間の問題だと思います。

長い冬も終わり、ようやく春到来です。

# by sake-ohzawa | 2017-04-04 13:33 | 金沢

吉田蔵の総会に行ってきました

白山市の吉田酒造店さんの総会に行ってきました。
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全国からたくさんの酒販店さんが集まり、情報交換もし、美味しい食事と美味しすぎるお酒で楽しい時間を過ごしました。

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酒蔵さんが造った美味しいお酒を、消費者の方にしっかり紹介できるよう頑張ってます!


# by sake-ohzawa | 2017-03-29 11:50

吉田蔵 Uシリーズ

【吉田蔵 Uシリーズ】

白山市の吉田酒造店さんから
吉田蔵 U 山廃純米ナマ原酒が発売になりました。

720mLと1,800mLがございます。
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# by sake-ohzawa | 2017-03-24 15:16 | 手取川(吉田酒造)

ピンク色のお酒 「純米桃色にごり酒 花おぼろ」

ピンク色のお酒 「純米桃色にごり酒 花おぼろ」_e0037439_14050166.jpeg
朝市で有名な輪島市にある中島酒造店から、春らしいさくら色のお酒『純米桃色にごり酒 花おぼろ』が発売されました。

お酒の色は愛らしい桜色で、味は甘酸っぱく、香りはまるでイチゴのようです。

どうやってピンク色にしたかと言うと、原料となる酵母に『赤色酵母』を使用したため。造り方はとっても難しく、全国的にも造っている蔵はごく僅か完全手作りです。

ピンク色のお酒はお花見の席にピッタリ。
話題になること間違いなしです。
数量限定ですのでどうぞお早めに。

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石川県/輪島市【中島酒造店】
『純米桃色にごり酒 花おぼろ』

500ml 1,800円(税込)

原材料:米(国産)米こうじ(国産)
精米歩合:65%
アルコール度数:8~9度

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※生酒ではありませんので常温で発送できます。
※お買い求めは店頭で。地方発送も承ります。




【どうやったらピンク色のお酒ができるの?】 


よく聞かれます。
私も最初見た時は本当にきれいでびっくりしましたから。

日本酒の原料は米と水で、米が麹菌で糖化されブドウ糖ができます。
それと酵母(こうぼ)が必要です。ブドウ糖は、清酒酵母による発酵でアルコールになります。

この清酒酵母にはいくつも種類があり、それらによって酸味の強弱、香りが異なります。
協会10号、協会11号という種類や金沢酵母、山形酵母などど造られた地域の名前が付いていたりもします。他にワイン酵母やビール酵母、パン酵母があります。

この『花おぼろ』は『赤色酵母』という酵母を使用したため、ピンク色に仕上がったのです。
でもこの酵母、繊細でとっても扱いが難しい。
他の酵母で造るお酒と隔離したり、酒造りの道具なども別にして他の酵母の影響を受けないよう、細心の注意を払わないといけません。社長さんも四苦八苦されたそうです。

※ピンク色の日本酒はこの赤色酵母を使ったものの他に、古代米の赤米や黒米を原料にしても造れます。でも、それでは酒粕は赤や黒色になり、ピンク色の酒粕は赤色酵母を使ったお酒でないとできません。

この酒粕で甘酒やパンなどを作るとほんのりピンク色になって綺麗です。地元の和菓子屋さんではお饅頭の皮にこの酒粕を使ったピンクのお饅頭を作っています。
ピンク色のお酒 「純米桃色にごり酒 花おぼろ」_e0037439_14165580.jpeg









# by sake-ohzawa | 2017-03-03 14:06 | 新酒のご案内