もう少しで子供たちの夏休みも終わりです。
宿題もほぼ終わり、と言いたいところですが小学3年の娘の一人一研究が残っています。
今年の夏休みは、娘は始めてのピアノの発表会をとても頑張りましたし、息子もスイミングの夏期講習に毎日通っていたので、子供たちにとって思い出に残る良い夏休みだったのではないかと思っています。
私も印象に残る夏休みでした。
大学のゼミの教授が退官され、卒業後初めて12年ぶりに同窓会を開きました。
13人のゼミで当日集まったのは7人、女子大でしたので当然教授以外全員女性なのですが、女性は卒業後、結婚や出産、旦那の転勤などがあってなかなか集まれなかったのです。
先生はとてもお酒好きで、学生時代から私達生徒も一緒によくお酒を飲む機会がありました。国文学の中世軍記物が専門で、正直とっつきにくい風貌なのですが、お酒が入ると饒舌になり、いつも愉快にお話しをされていました。今回も学生時代の話で大変盛り上がり、講義の内容ではなく、京都市にある
陽明文庫で、酒盛りをしたことが一番印象に残っていると皆の一致した意見でした。
陽明文庫とは、藤原鎌足の流れを組む長い歴史のある近衛家の書物や宝物約20万点を保管し、国宝の『御堂関白記』などが有名です。敷地の建物全てが文化財に指定されている由緒ある所です。
一般には公開されておらず、特別に申し込みをしないと入ることはできません。
国文学にゆかりがあり、各自思い入れもあったので、卒業の記念写真を陽明文庫の庭で撮ることになりました。教授と文庫長の名和先生が知人だったこともあり、なんとなく打ち上げをしようということになりました。戸惑う私達をよそに名和先生がビールを持ってきて下さり、次におつまみが出てきて、そのうち日本酒が出てきて、、、と楽しいひと時を過ごしました。普段は少々堅苦しい先生がたですが、お酒が入ると話しがはずみ、普段は聞けないプライベートや人間性も垣間見れ私達との距離もぐんと近づきました。
お酒を介してとっても楽しい会になったのです。
お酒はコミュニケーションの潤滑油としてとっても大切な役割を持っています。
酒屋としても非常にやりがいを感じる点です。
しかしお酒は良いところもある一方、悪いところもあります。
両方をしっかりと自覚して、皆さんが楽しいひと時を送られるような、そんなお酒を売っていこうと思っています。