青が青いから白をえらんだのです-奈良少年刑務所詩集
(編:寮美千子)
アマゾンで注文していた本が今朝届き、一気に読みました。
詩を書いたのは奈良少年刑務所の受刑者で、作家の寮美千子さんがコメントを添えています。
詩は一見普通のもの。普通と言うよりはむしろ一般に言う詩とは思えないものが大半。
でもその言葉ひとつひとつ、文字ひとつひとつ、息遣いひとつひとつにとても大事な意味があることを寮さんは教えてくれています。
こんな暖かい言葉を掛けてくれる大人がいるんだ、と寮さんという存在にびっくりしました。
私は子供と接するひとりの大人としての重みをひしひしと感じました。
子供を軽く見てはいけないと。
寮さんみたいな人が沢山いればこの受刑者たちはもしや刑務所にはいなかったのではないかと。罪を犯す前に何とかしてあげられなかったかが悔やまれます。
罪を犯してしまったことは紛れもない事実。
罪を償ったあと、社会に出た彼らに私達がどう接してあげられるのか。
これから社会の一員として一緒に過ごすのですから。
子供を育てるのは社会の責任です。
親だけでなく、教師だけでなく、社会みんなで暖かく育てられたらなと思います。この本は子供を持つ人だけでなく、世の中のひと全員に読んで欲しいと本当にそう思います。これ以上、悲しいことがおこらないように。
表紙をめくっても素敵です。
(アマゾンで買えます)
◎
空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集 1,575円
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おおかみのこがはしってきて (北の大地の物語) 1,575円
(私が大好きな寮美千子さんの本。アイヌの言葉が素敵です。)