先日のNHK番組「プロフェッショナル仕事の流儀」の放映以来人気の常きげんですが、今年の新酒の生酒は出荷が終わり、新酒の生貯蔵酒が出荷されるようになりました。
生酒と生貯蔵酒、どこがどう違うのか?
似ているようで違うのです。
一般に日本酒はお酒を搾った後と、瓶詰めをした後の2回<火入れ>という作業をします。
これは70度ほどにお酒を加熱してお酒の中にいる酵母や酵素を殺菌して酒質を安定させるためです。
これによりお酒は常温でも長期間貯蔵することが出来ます。
《生酒》
生酒はもろみを搾ったままのお酒で一度も火入れをしません。
フレッシュでミみずみずしい香りと味わいが特徴です。
《生貯蔵酒》
もろみを搾った後、火入れをぜずに貯蔵し、瓶詰めの時に一回だけ加熱します。
生のまま貯蔵されるので、香りも味もすっきりしています。
火入れを1回もしない生酒や1回だけする生貯蔵酒はみずみずしく、香りも華やかでしぼりたてなどはプチプチとした微発泡も味わえて人気です。
「しぼりたて生酒」や「無濾過原酒」などと表記されているお酒は本当においしそうです。
しかし、生や生貯蔵酒ではない火入れを2回したお酒もおいしいのです。
何故なら、火入れをして貯蔵し、十分お米の旨みがなじむように時間をかけて熟成させると、お酒本来の持つ旨みや深みが生まれるからです。
石川県産の酒米「五百万石」と敷地内にある「白水の井戸」の名水で仕込んだ
みずみずしくすっきりとした味わいのお酒です。
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加賀市
鹿野酒造【常きげん 純米生貯蔵酒 720mL 1,080円】
鹿野酒造【常きげん 純米生貯蔵酒 300mL 452円】
《成分値》
■原料米:石川県産五百万石
■アルコール度:15~16度
■精米:55%
■日本酒度:+3
■酸度:1.6
■アミノ酸度:1.4
※生貯蔵酒ですので要冷蔵です。
今すぐ飲んでもおいしいですし、保管がよければ開封せずに1年寝かせてもおいしいです。