先日、サントリーさんとカナカンさん主催の「角ハイボールセミナー」に行ってきました。
今ハイボール人気がじわじわと広がっています。
私はあまりウイスキーは好きではなく、と言うかあまり飲んだことがなく、正直<おやじくさい><度数が強い>というイメージを持っていました。あまり関わったことがないのでつまりはウイスキーのことを深く考えたことがないと言うのが本音です。でも酒屋なので、ハイボールが人気な事、特に都会では凄い事、それにサントリーは元々ウイスキーが本業であることくらいは知っています。
セミナーでは、このハイボール人気の火付け役、
竹内淳さんが直接お話をされると言うので興味がありました。でも、「まあ、サントリーのやり手営業マンだからきっと体育会系のパキパキ系、声の大きな人かもな~。ちょっと苦手かも。」なんて高飛車な気持ちでした。
ところが会場に現れたやり手営業マンは威圧感の微塵もない上品で穏やか、アパレル系の営業マンか?と思うぐらい素敵な方でした。すみません。
ハイボールブームも急に仕掛けたわけでなく、竹内さんはウイスキーが好きでサントリーに入社し、ウイスキー事業部で何年も考えていたそうです。自分がいかにウイスキーが好きか、そしてこの美味しいウイスキーを沢山の人に飲んでもらうにはどうしたらよいか、そしてその結果ハイボールが生まれたのだと話して下さいました。
不況が続いていて、消費者の多くは外食時にはできれば安くあげたいと思っているし、若者のビール離れも進んでいる、そこに帆を張ったタイミングがぴったり合ってヒットに繋がったとおっしゃっていました。しかし成功の秘訣は、何といっても根底にあるサントリーのウイスキーの高い品質だと強く重ねておっしゃっていました。
話し方は理路整然としていて説得力があり、しかも全く高圧的ではなく、私はその場ではまだ飲んでいないにも関わらず、「私もウイスキー好きやわ」って気持ちになってました。
やり手営業マン、やはり熱い思いは並大抵ではありませんでした。
サントリー恐るべし。
でも、キリンビールのセミナーに行けばやっぱりビールはキリンやわと思うし、アサヒビールもしかり、サッポロも勿論。
ビール業界の社員さんの思い入れは相当です。
竹内さんが今まで消費量が落ちていたウイスキーを多くの人に飲んでもらう為に考えたポイントがいくつかありました。
1、ウイスキーはバーやスナックなど2
件目2軒目で飲むイメージがあるので1
件目1軒目から飲めるようにする。
2、若者にウイスキー離れが進んでいるので、若者にも合う飲み方にする。
3、焼き鳥や中華、どんな食事にでも合う飲み物にする。
4、大事なのはサントリーが長年にわたりつちかった味、品質を落とさない味わいで飲む。
これらを考えて試行錯誤されて出来たのがハイボールです。
どれだけ人気があるかと言うと、角ハイボールを扱っているお店が2009年は前年比で東京で564%、石川で307%だそうです。
もはや東京では営業活動をしなくてもメニューに載せる飲食店が増えていて、
ハイボールがメニューにあって当然という雰囲気になりつつあると。
セミナーでは実際に自分で角ハイボールを作ってみました。
すっごく美味しくできたのでレシピをご紹介します。
レシピ通りに作れば
小雪に勝てます。 ↓この方がイケメン竹内氏、画像で見るとちょっとホリエモン。
準備するものはグラス、氷、サントリー角、サントリーソーダ、レモン、そして一番大事なのが
一口サラミ。
【作り方】
1、作る前に一口サラミを1つ食べる。
(作った後でなく作る前が肝心)
2、レモン1切れを軽く絞りグラスの中に入れる。
(レモンは最後ではなく最初、後だとレモンの香りや味がウイスキーの香味よりも強く出てしまう)
3、グラスに氷をつるつる一杯に入れる。グラスは特に冷やす必要はない。
(つるつる一杯が肝心)
4、サントリー角をグラスに30mL注ぐ。
(お好きなウイスキーでもいいでしょうけど、ハイボールには是非
角を!)
理由はサントリーウイスキーの中でも1937年に誕生した角は水やソーダで割っても味がぶれず、コシがあるのです。角は1937年以来、味は時代に合わせ絶えず変えていて、昔に比べると今は角ばった味からだんだん滑らかになっているそうです。また、山崎のような高級なものよりか角がいいかと言うと、前者は飲んだ余韻が長いですが、角はキレがいいのです、なので2口目、3口目と続きゴクゴク飲めるから。
5、冷えたサントリーソーダを注ぐ。
(この時氷に当てないように、またガスが逃げないようグラスを傾けながら注ぐ)
6、一度だけ軽くステア(混ぜて)して完成。
(回し過ぎるとガスが抜ける)
※なぜ最初にサラミを食べるかと言うと、サラミに角ハイボールがとっても合うからです。びっくりしました。
ウイスキーの香味がサラミの肉肉しい味わいに合い、ソーダの爽快感が口の中をさっぱりさせるのです。
サラミを食べた後にハイボールを飲むと本当においしく感じます。
あと、驚いたのが、この後で食事をしながらハイボールを飲んだのですが、ハイボールはどんな料理にも合いました。それにはきちんと理由もあります。
【薩摩軍鶏のグリルとおいしい焼き鳥】
●ウイスキーの香味は油に合い、ソーダの爽快感が口の中をさっぱりさせる。
【はたはたの焼き物、いしる漬け】
●ウイスキーも醗酵食品なのでチーズや味噌など共通の香味が互いを結びつける。
この他に【エシャロットときゅうりの味噌和え】があってこれがハイボールと合ってんけど画像が行方不明。
【ソフトシェルシュリンプのスパイシー揚げ】
●カレーや香辛料などのスパイスの香味がウイスキーの甘さを更に引き出す。
※これから石川の飲食店で『角ハイスタンプラリー』企画が始まります。
外ででもうちででも、一度角ハイボール飲んでみて下さい。